第9回日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミットが10月17日に日本海の14道府県の代表幹事ら120人が出席して京都市で開かれた。サミットでは、京都経済同友会の増田寿幸代表幹事が基調講演し、日本海沿岸には、天然ガスの主成分を含むメタンハイドレートが豊富に存在しているが、天然ガスの供給インフラの整備が進んでいない状況を指摘した。災害時のエネルギー供給からもパイプラインの敷設が重要と強調し、高速道路に導管を埋設する方法を紹介した。日本海沿岸の高速道路未整備区間の解消や暫定2車線の4車線化と同時に進めれば、一挙両得になるとの見解を示した。このあと行われたパネルディスカッションでは、京都府の山田啓二知事が日本海側に高速道路や港湾、パイプラインを整備する必要性を訴えた。サミットでは、パイプラインの敷設やメタンハイドレートの将来性などを盛り込んだ大会アピールをまとめ、関係機関に働きかけていくことを確認した。