第41回経済同友会ブロック会議が山形市を会場に13日から2日間の日程で行われた、会議には、北海道、新潟を含む各同友会の会員ら180人が出席した。始めに山形経済同友会の鈴木隆一代表幹事が「東北には高い技術力を誇る付加価値の高いものづくり企業が集積している。東北の今後のものづくり産業の振興と将来ビジョンを話し合い、東北創生、地域創生につなげていきたい」とあいさつした。来賓の吉村知事の歓迎のあいさつに続き、慶應大学先端生命科学研究所の冨田勝所長が「慶應鶴岡キャンパスの挑戦」と題して基調講演した。この中で、冨田所長はヒューマン・メタボロームテクノロジーやスパイバーなどの先端的なベンチャー企業の事業内容を説明した。そして「今の日本に必要なのは人と違うことをする人。人口減少社会を迎え、時折、勝負しなければ少しずつ負ける状況だ。脱都会、脱優等生が東北に求められている」と強調した。パネルディスカッションでは、大場好弘山形大学副学長をコーディネーターに、城戸淳二山形大大学院卓越研究教授、小関敏彦山形県酒造組合特別顧問、加藤昌宏天童木工社長、渡辺博明オリエンタルカーペット社長が「未来へそして世界へ東北の”ものづくり”振興策と戦略は」テーマにこれまでの取り組み事例や成功例を紹介した。2日目は慶應先端生命科学研究所や加茂水族館、山居倉庫などを視察した。来年は新潟県を会場に開かれる。