山形経済同友会の3月例会が11日(火)、山形グランドホテルで開かれた。例会には会員ら60人が出席し、鈴木隆一代表幹事が、東日本大震災から今日で14年が経ち、震災の影響で売上が震災前に戻るのに4年かかった企業経営を紹介。現在は、気候変動の影響を受け農産物や海産物などの価格が大きく値上がりし、また、戦争や経済制裁など国際的な対立分断の影響でエネルギー価格、原材料価格が値上がりし、為替の円安でそれを値上がり幅がさらに大きくなっている。それに加えて人件費や設備投資の費用なども上昇しており今は大変動の時代だと言われている。これから世の中がどう変わるのか、確かなことは誰にも分からないという状況で予測も難しい「大変動の時代」だ。こうした時代の荒波を乗り越えて持続可能な経営をするには何が必要か、改めて考えてみると必要なものは 2 つあるのではないかと考える。経営の熟語を分解すると“経”と“営”に分かれるが、1 つは“経”で、“経”とは時代が変わっても変わらない自己方針、経営理念、経営者の志とか熱き思い。2 つ目は “営”で、環境の変化に合わせて、臨機応変に変えていく戦略・戦術で、経営の技術などを指す。そして経営の“経”はブレない縦軸として、経営の“営”は縦軸の周りを回る横軸と考えて、この 2 つをがっちりと噛み合わせて経営をすれば大変動の荒波を乗り越えて持続可能な企業経営ができると思う。企業経営者の集まりである山形経済同友会も 経営 の“経”、つまり過去・現在・未来を貫く山形愛をぶれない縦軸として、臨機応変の事業や活動で支え具体化していきたいとあいさつした。次に、横沢義則副代表幹事が、IPPO IPPO NIPPONプロジェクト能登半島支援 第1期活動における寄附募集期間が終了した。当初目標を大きく上回るご厚志を頂戴した。あたたかいご支援に御礼申し上げる。ご厚志については、運営委員会で決定した第1期活動計画に基づいて、石川県立能登高等学校地域産業科に実習機材110点と、石川県教育委員会・庶務課へ義援金を贈呈し、2期、3期と続くので引き続き協力をお願いしたいと当面の予定も紹介し会務報告した。
当面の予定
4月 9日(水) 令和7年度基調方針検討会議③ (山形テレビ10:30~12:00)
4月17日(木)・18日(金) 第37回全国経済同友会セミナー (広島市)
4月23日(水) 令和6年度収支決算監査 (山形テレビ 15:00~15:30)
4月30日(水) 常任幹事会 (山形グランドホテル11:30~12:00)
4月30日(水) 月例会 (山形グランドホテル12:00~13:40)
5月13日(火) 常任幹事会 (山形グランドホテル15:00~15:30)
5月13日(火) 通常総会 (山形グランドホテル15:30~16:30)
5月13日(火) 講演会 (山形グランドホテル16:45~17:45)
5月13日(火) 通常総会懇親会 (山形グランドホテル18:00~19:30)
5月16日(金) 県政懇談会 ※第2班 葉月会 (山形グランドホテル 7:30~ 9:00)
6月 3日(火) 提言の広場委員会 (山形テレビ 10:30~12:00)
7月 9日(水) 日本海沿岸地域経済同友会サミット (札幌市)
8月27日(水) 中部経済同友会 創立70周年記念行事 (名古屋市)
9月11日(木)・12日(金) 全国事務局長会議 (金沢市)
9月18日(木)・19日(金) 東北・北海道ブロック事務局長会議 (秋田市)
10月23日(木)・24日(金) 東北・北海道ブロック会議 (秋田市)
11月10日(月) 全国代表幹事円卓会議 (愛媛)
このあとの講師例会は、山形大学に4月新設される「社会共創デジタル学環」の学環長に内定の山形市出身で山形大学学術研究院 教授 社会共創デジタル学環設置準備室長 渡邉信晃氏が、「地域社会と共に創る~山形大学社会共創デジタル学環が始める取り組み~」と題して講演、1学年の定員は30名で10人以上の教員が担当、小白川キャンパス3学部(人文社会科学部、地域教育文化学部、理学部)の専門知と強みを結集した文系理系融合の学びの場で、やまがた社会共創プラットフォームと地域課題を共有、人と共創し、データに基づく価値創造で地域社会をマネジメントしていきたいと説明、県内の課題解決、人材育成を共に創るため本会の支援を求めた。