第38回経済同友会東北ブロック会議は9月25日(木)に盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングで会員約200名が参加して開催されました。日本創生会議の増田寛也座長は「人口急減社会と新たなる東北の創造」と題して、人口減社会への対応は「市町村毎に仕組みが異なるので良く分析したうえで処方箋を作り上げる必要がある」と講演いたしました。また、東京大学素粒子物理国際センターの山下了准教授は「ILCと東北の未来」と題してILCを始めとした加速器関連産業を東北に集積する事で新たな産業の芽吹きが期待できると講演いたしました。この後の質疑で山形経済同友会熊谷眞一代表幹事が「山形県は自然環境が良く、首都圏に比べれば暮らしやすく、研究環境にも恵まれているが進学を契機に首都圏にいった学生が就職で戻ってこない、地方の大学の充実を政策的にも応援してほしい」と述べました。これに、増田座長は「山形は鶴岡の生命先端研を核にして、バイオ関連に特長があり、また米沢地区の有機ELへの特化の産業集積も目指して、頑張っている。人材を育てる事は大切な事であり、大学だけでなく、地元の工業高校や農業高校などの、いわゆるブルーカラーの底上げも重要な政策になる。東北地方の特長としては若い男性はいますが、若い女性が不足している。行政が税金を使って「出会いの場」を作るのも一つの手法だと考えるが、目標の数字を立てて、効果を検証しながら進めなくてはいけないと答えました。この後の、共同アピールでは東日本大震災の早期復興、少子化対策の強化と東京一極集中是正の抜本策、ILC実現のための機運の醸成を盛り込んで採択いたしました。この東北ブロック大会の模様は10月4日(土)7:30~8:00の「提言の広場」で放送いたします。
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