全国44の経済同友会が共催する第28回全国経済同友会セミナーが16日から2日間の日程で金沢市で開幕した。「戦後70年。地域活性化で日本の再生を」を総合テーマに地域社会の持続的な成長に経済人が果たすべき役割などについて活発な議論を交わした。全国から過去最多の1355人の企業経営者が集い、基調講演や4つの分科会で意見交換した。金沢市での全国セミナー開催は2007年以来、8年ぶり3回目。石川県立音楽堂で開かれた開会式では、金沢経済同友会の安宅建樹代表幹事と谷本正憲知事が歓迎の言葉を述べた。分科会では、「地域社会の持続的な成長に向けて」「出生率up・日本の次代の担い手をどう育むか」「日本を訪れる外国人旅行を増やそう」「日本の精神性・匠に学ぶものづくり」の4つのテーマで経営者や研究者らがパネリストを務め、討議した。基調講演では、前文化庁長官の近藤誠一氏が「21世紀日本の再生、世界への貢献と地方の役割」の演題で講演し「文化や芸術など地方が持つ力を発揮すれば、日本は再生し、世界をリードする国になる」と強調した。最終日の17日は分科会報告の後、経済同友会の長谷川閑史代表幹事が総括あいさつし、作家の村松友視氏が「金沢の不思議」と題し特別講演した。