前文化庁長官 近藤誠一氏が基調講演

講演する前文化庁長官 近藤誠一氏
講演する前文化庁長官 近藤誠一氏

前文化庁長官で近藤文化・外交研究所代表の近藤誠一氏が「21世紀日本の再生、世界への貢献と地方の役割」と題して基調講演した。近藤氏は「西洋発でつくったリベラルデモクラシーが今、行き詰っている。我々は大きな変革の渦の中にいる」と述べた。そして日本人は自然を大事にし、西洋人のように何でも白黒で割り切らずにあいまいさを受容する心を持つと指摘した。目に見えないものを大切にする特性があり、リベラルデモクラシーをうまく使いこなすには、日本人が大切にしてきた精神が役立つと強調した。さらに近藤氏は国境、国家は人為的につくられたものだが、都市は自然の集まりでできた人間の集合体だとし、グローバル化が進む中で一人一人生まれ育った都市、地域にアイデンティティを持つとし、地域に根ざした歴史や文化を大切にすべきと述べた。そうした文化や芸術など地方が持つ力を発揮すれば、日本は再生し、世界をリードする国になると強調した。