山形経済同友会の令和6年度通常総会が5月23日に山形グランドホテルで開かれた。総会では、鈴木代表幹事が「今は感染症や戦争、異常気象と地震などの自然災害などが次々と発生する大変動の時代である。しかしながら、未来はもっと大変な時代になるのではないかと予想する。更に、山形県の人口は現在101万人だが、今から40年後の2064年ごろに今の人口の半分、つまり50万人程度に減少しているというふうに思われる。そうした時代でも山形県は活力ある明るい社会を実現できるだろうか。私は出来ると思う。活力ある明るい人々が働く活力ある明るい会社が、或いは組織が山形県にたくさんあればきっと実現できる。活力ある明るい会社は、きっとお客様に愛される商品やサービスを新たに生み出し、新しい人材を採用し、賃金もアップし、社会貢献も活発に行うと思う。勿論、山形経済同友会も今以上に活発に活動することが必要だ。未来の活気ある明るい山形県とそこに生きる人々のために、今わたしたちに何が出来るかを考えて計画をたて、そして行動することが大切だと思う。」とあいさつした。
このあと今年度の基調方針や事業計画案を満場一致で承認した。基調方針では~「山形愛」を未来につなげよう~をテーマに、①教育・人づくりにより多様な人材が活躍する山形へ②環境保全とカーボンニュートラルに向けた取り組みの促進③地域のサステナビリティを支える産業の振興の3点を重要課題として掲げた。事業計画では、テレビ番組「提言の広場」や第37回やまがた景観賞、第36回明るいやまがたMVP賞などの事業を実施していくことを決めた。
総会に続き、(公社)経済同友会 副代表幹事で帝人㈱シニア・アドバイザーの鈴木純氏が「未来の社会を支える会社になるために」と題して講演、「この会社を未来に向けてどうしていくか。この会社が未来の中でどういうことが出来るか、そのために未来の社会をどうしたらいいか、というのをいつも考えて実行してきたし、長期ビジョンの未来の社会を支える会社になろうと。実際に私が申し上げていたのは未来の社会が必要とするもの、することを今考えてその未来の社会であたりまえとなるもの、あたりまえにしたいことを今から始める。将来の準備をするのではなく、未来の事を今から始めておくと、必ずそれは私たちが切り拓いた先行者としての会社としての利益もうまれるし、周りの人たちもこっちに向かっていくんだという道しるべになってくれる。そんな思いで長期ビジョンは作ってある。」また、各地の経済同友会との連携の必要性を強調し、「日本をもっと元気な国にする、いい経済にする。そして未来のためにするために今できることをやろうというのがやっぱり思想の中心にある。地域のあり方について、基本的には各地の経済同友会と連携を益々深めていく必要があると私は思っている。経営人材アカデミー事業も始まる。東京の方で委員会のテーブルがあって、多くの委員会がある。地域と関係ない委員会もあるが、ほとんどのもの実は日本全体の事をいっているので、必ずかかわりがあると思っている。その中で、私たち委員会活動をしていると結構有識者のご意見、いろんな方のご意見が聞ける。これをとにかくシェアしようよとまず思っている。シェアするだけではなく、その先には皆さんも参加できるようにしようよというのを進めようと今しているところだ。最初にも申し上げたが、「山形愛」を未来に、皆さん本当に経営者の方が未来をしっかり考えていただける、私たちもそうだが、そういう思いを一緒にして進めていければ、非常にこの国は、まだまだいい国になっていくのではないかと思っている。」と話した。
当面の予定
6月 4日(火) 提言の広場委員会 (山形テレビ 10:30~12:00)
6月18日(火) 景観賞委員会 (山形テレビ 13:00~14:30 )
6月25日(火) 常任幹事会 (山形グランドホテル11:30~12:00)
6月25日(火) 月例会 (山形グランドホテル12:00~13:40)
7月 9日(火) 新潟経済同友会30周年記念事業 (新潟市)
8月 1日(木) 常任幹事会 (四山楼 17:30~18:00)
8月 1日(木) 納涼例会 (四山楼 18:00~19:30)
9月5日(木)・6日(金) 全国事務局長会議 (仙台市)
9月26日(木)・27日(金) 東北・北海道ブロック事務局長会議 (青森市)
10月 5日(土) チャリティーゴルフ (蔵王カントリークラブ)
10月17日(木)・18日(金) 東北・北海道ブロック会議 (青森市)
11月25日(月) 全国代表幹事円卓会議 (神戸市)