第7回日本海沿岸地域経済同友会代表幹事サミットは7月2日に山形市のやまがたグランドホテルで開催されました。全国14の参加経済同友会から120名が出席して行われました。その席上で熊谷眞一代表幹事は、酒田の本間家は江戸時代に、約3000haの農地を保有し、25万石の石高を誇る、日本一の大地主といわれました。酒田港を活用した庄内米の扱いでは、上方の米の相場に影響を与えたといわれております。三代目当主、本間光丘(みつおか)の精神は「徳を施し、徳を得る」であり、利益は公益に資するというものでした。庄内浜の美しい黒松の防砂林や日和山灯台の原型である常夜灯建設なども光丘(みつおか)の功績として、今に伝えられております。
今でも、「公益の祖」と尊敬され、酒田市にあります「東北公益文科大学」の名前の由来にもなっております。
先日の静岡市での全国セミナーでも「持続可能な発展をめざして」をテーマにいたしました。その中でも、利他の心・三方よしという、人と地域を大切にする経営が持続可能な発展の基礎であるという事を改めて、学ばせていただきました。
昨今、CSR(Corporate Social Responsibility)という言葉で「企業の社会的責任」が追求されておりますが、現代に先駆ける事、250年前に実践していた光丘(みつおか)の偉業に先人の偉大さと歴史を改めて感じております。
そして、地域文化を育んだ最上川と本県の関わりを紹介しながら、日本海沿岸地域の経済・文化交流が発展していく事が複数の交流軸の確保に重要であると挨拶いたしました。