第29回全国経済同友会セミナー 岡山市で開催

岡山市で開かれた第29回全国経済同友会セミナー

岡山市で開かれた第29回全国経済同友会セミナー

全国44の経済同友会が共催する第29回全国経済同友会セミナーが14日から2日間の日程で岡山市で開幕した。「世界に輝く地域を創ろう~桃太郎の郷(くに)から発進」を総合テーマに日本の活性化に導く方策などについて活発な議論を交わした。全国から過去最多の1400人余りの企業経営者らが集い、基調講演や5つの分科会で意見を交わした。岡山市内のホテルで開かれた開会式では、岡山経済同友会の萩原邦章代表幹事と伊原木隆太岡山県知事が歓迎の言葉を述べた。分科会では「日本のものづくりの復権」「分散型電源による地域経済の活性化・エネルギー供給網の強靭化について」「医療・介護改革で世界の先端をいく安全安心な社会」「地域の特色あるスポーツ・文化を活かしたまちおこし・観光振興」「地方創生に向けた課題」の5つのテーマで経営者らがパネリストを務め、討論した。基調講演では、エコノミスト誌元編集長で英国人ジャーナリストのビル・エモット氏が「地域から日はまた昇る」と題して講演した。ビル・エモット氏は「世界経済は困難な時代を迎えており、中央政府頼みでは問題は解決できない」指摘し、未来をつくるのは地方の都市や企業、コミュニティ」と述べた。最終日の15日は分科会報告の後経済同友会の小林喜光代表幹事が総括あいさつし、大原美術館の大原謙一郎理事長が「文化・芸術・人文学の力」と題し特別講演した。