第43回東北北海道ブロック会議が札幌市を会場に10日から2日間の日程で行われた。会議には東北ブロックと新潟、北海道の各会員らおよそ200人が出席した。始めに北海道経済同友会の石井純二代表幹事や鈴木直道北海道知事らが歓迎の言葉を述べた。会議では、野口観光の野口秀夫社長が「観光産業の持続的発展のための人材育成」と題して基調講演し、平成30年に苫小牧市に開設した「野口観光プロフェッショナル学院」を紹介しながら、人材不足が続く中、ホテルで働く人たちの人材育成の重要性を強調した。このあと「東北・新潟・北海道のインバウンド拡大を目指してを」テーマに4人のパネリストが意見を交わした。この中で、北海道運輸局の安田稔幸観光部長が東北と北海道の観光連携について、最近北欧などで人気のあるアドベンチャートラベルを取り上げ、体験型、滞在型観光の推進を指摘した。また、北海道経済同友会の観光問題委員会の森昌弘委員長は「東北はおいしくてすばらしい食がある。東北と北海道で連携し、世界の料理人にプロデユースしてもらい、発信してはどうか」といったアドバイスが出されていた。2日目はエクスカーションが行われ、来年4月のオープンを予定している「ウポポイ(民族共生象徴区間」の建設現場などを視察した。